イラストレーターの峰雪mineyuki(@mnyk_canis)です。
梅雨。
水彩を愛する人間には辛い季節。
水彩紙が”風邪をひく”
水彩を使うひとにとっては恐ろしいワードです。
実際に色を乗せるまで、水彩紙が風邪をひいていることに気がつかなかった日には、大発狂パラダイス待ったなしでしょう。
水彩紙が”風邪をひく”とは?
水彩紙の表面のサイジング(滲み止め)が湿気や高温等の理由で機能しなくなる事。
水彩紙が風邪をひくと、色を置いたときにムラになったり、水や絵の具をすぐ紙の奥に吸い込んでしまうようになる為、水彩ならではの表現がやりにくくなります。つまり、水彩紙として機能しなくなってしまいます。
水彩紙は湿気に大変弱いので、梅雨は特に管理に気を使いますよね。
そんな、梅雨の水彩紙の管理方法についてまとめます。
お高い水彩紙を無事、梅雨の湿気から守り抜きましょう…!
とにかく除湿!
除湿剤を入れて密封してしまえば、湿気から水彩紙を守れます。
持ち運びできるくらいのサイズのパッドやスケッチブックなら、除湿剤を入れて密封できるケースやジップロックに入れるのが手軽です。
ジップロック等での、パッドタイプくらいのサイズの水彩紙の保管なら、除湿剤はおせんべい等の袋についているシリカゲルで十分です(量は適宜調整してください)。
私は使用頻度の低い水彩紙は、除湿剤を入れてタンスや引き出しに仕舞っています。
ロールの水彩紙の除湿には、ビニールゴミ袋を使う!
持ち運びできるくらいのサイズならいざ知らず、ロールはでかいし重い!
しかし、量を描くひとは単価の関係で水彩紙はロールで買いたい。
常時、温湿調整している部屋に保管するのが一番でしょうが一般家庭ではなかなか難しいですよね。
そこで、オススメしたいのがビニールのゴミ袋です。
普段お使いの、45Lとか70Lとかサイズは大きければなんでもいいです(中が見えるので透明な方がいいかもしれません)。
上と下から被せて、隙間ができないように境目をテープでしっかり留めればOKです。
留める前に除湿材を入れるのを忘れずに…!
↑こんな感じ。
私の場合、ロールは梅雨入り前に必要なだけあらかじめ引き出し等で管理できるサイズに切り出しておいて、念の為、梅雨が明けるまではこのまま保管しています。うっかり密封するの忘れそうで怖いので。
ちなみに↑では、除湿材は海苔を買ったらついてくる大きめのシリカゲルを10~15個くらい突っ込んでいます。
保管中、ビニールが破れたりしないようにご注意を。
夏場、あまり高温にならない涼しい場所に保管することもお忘れなく。
まとめ
いまのところ、上記の方法で水彩紙に風邪をひかせたことはありません。
水彩紙は高価ですから、風邪をひかせず使い切りたいですよね。
水彩絵師の皆様の水彩紙を守りぬく一助になれば幸いです…!
梅雨もお絵描きを楽しみましょう!
おまけ(おすすめ水彩紙)
いろいろオススメはありますが、個人的イチ押し水彩紙は「ムーラン・ドゥ・ロワ(極細目)」です。
水彩紙レビューも近々できたらと思っています。