いろいろな画材を試すのが好きな、イラストレーターの峰雪mineyuki(@mnyk_canis)です。
苦手な画材もあんまりないので、興味があればいろいろ試すタイプです。
今回は、使用画材による絵柄のテイストの差についてまとめます。
使用画材による絵柄のテイストの差
勿論、まったく同じ画材を使っても表現方法を変えて違うテイストの作品は描けます。
ただ、画材を変えることで、簡単にガラッと絵のイメージを変えたり新しい表現ができたりします。
実際に使用した画材の紹介もしますので、
「絵の幅を広げたい」
「自分の絵のイメージを変えたい」
という方の参考になれば幸いです。
参考作品
2018年に企画展示の為に制作した馬の絵4点。
使用画材は、ペン・透明水彩・鉛筆・マスキングインクをメインに比較します。
同じ人間が同じモチーフで描いても、このくらいテイストに幅が出せるよ!という例です。
漫画原稿用紙135kg/呉竹漫画ブラック/Gペン
画材の名前通り、漫画を描く画材で制作しています。
呉竹漫画ブラック(インク)は本当に真っ黒なインクなので絵がキリッと締まります。
クレスター水彩紙/水彩/マスキングインク
マスキングインクで線画を描いた後に、透明水彩で色を乗せています。
線画が白く抜けているので、独特の雰囲気が出ます。
使用水彩→HWC、クサカベ、W&N(色は写真をご参考ください)
ムーラン・デュ・ロワ極細目/水彩/鉛筆
10B,3B,HBの三種類の濃さの鉛筆で段階的に描写して小説の挿絵というか劇画的な効果を出しています。
使用水彩→HWC、レンブラント(色は写真をご参考ください)
ムーラン・デュ・ロワ極細目/水彩/マスキングインク
こちらもマスキングインク+水彩です。
ですが、四方をマスキングテープでマスキングすることにより、版画のような雰囲気を出しています。
使用水彩→W&N
まとめ
歌はできれば、いろんな音域で歌えたら楽しいですよね?
絵もいろいろなテイストで描けると楽しいです。
私自身は描ける絵のテイストの幅が比較的広い方です(テイストの違う作品を並べていると、よく同じひとが描いた作品とは思えないと言われます)。
同じ画材でテイストの差を出すこともありますが、画材の違いでテイストの差を出すこともあります。
絵を描くにも、いろいろな楽しみ方があります。
画材で差を出すのもそのひとつです。
いろんな画材を使ってみたり、表現の幅を広げたりと、絵を楽しまれるきっかけになれば幸いです。